基礎固めという怖さ


基礎固めという怖さ

クラシックの基礎には、様々な時代や様式(俳句でいえば五七五みたいなもの)がありますが、古くからの先生方の中には、古典の様式を基礎ととらえ、延々ソナチネをコンプリートしなければ、次に行けないというハードルを設けるやり方が主流でした。

 

今でも「基礎固め」として、この方法を取る先生方も大勢いらっしゃいますが、私は最善とは思いません。

 

基礎固めとは、よく言ったもので、本当に固まっています。
新しくレッスンに来られた方の中には、ロマン派までは、達者に弾かれていても、初めての近代以降の初歩的な作品を与えると、楽譜がとらえられないことが多く、自由リズムが遊べないなどの弊害がおきています。

 

バロック、古典、ロマン、近代、現代、それぞれに基礎がありますから
音楽史は先へ先へ広がる中、我々世代の受け継いだ指導法そのままでは、50年後の音楽を担う、未来の才能を潰しかねません。

 

もしも全般的な基礎があるとするなら、音楽の勘を養うことだと思います。


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